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2023.12.22

【コラム】 3月解禁ラッキートリガー

コラム

 3月から導入解禁となるパチンコの新機能「ラッキートリガー」。
簡単に「ラッキートリガー」について説明しておくと、

『ある条件を満たせば、総量出玉(初当たり出玉を除いたRUSH時の平均期待出玉)を 従前までの6400未満ではなく、9600未満にしてもOK』

という、内規変更での「出玉性能の緩和」。

直前まで「TS1/200未満」とTS帯にもルールが定められていると思っていましたが、あくまで『平均TY3200以下』という条件を満たせば、TS帯は関係ないようです(…と言っても、実質的にライトミドル~ライトTS帯でないと、魅力度を欠く設計になり易いと思いますが)。
他に「Cタイム非搭載」などの条件もありますが基本的に P機/e機どちらでも搭載可能 です。


3月解禁タイミングでの導入予定機種はご覧の通り。
アレンジスペックだらけだったスマパチ登場時と比べると、新規版権「オーバーロード」・「このすば」、シリーズ新作「緋弾のアリア」など、ラインナップの充実を感じます。

各機種の仕様を確認すると、一口に「ラッキートリガー」といっても、大きく3つに分類できることがわかります。

一つ目は、ラッキートリガーありきの高単価なゲーム性で、 『ハイミドルの上位互換』 に位置付けられるもの。

残念当たりを「玉持ち扱い」にして図柄揃いを実質的な特賞に魅せる事で、体感TSは1/329とか1/399まで下がりますが、LTの「間口」は現実的な振り分けに感じてもらい、入ればでっかいカタマリというCR黄金期399の遊技感をイメージしたもの。

※「オーバーロード」・「緋弾のアリア」が該当
※追記…「オーバーロード」LT突入ルートは時短引き戻し時の33%も該当。


二つ目は、「当たりを手軽に体感できて、楽しみながらたまにカタマリにも遭遇する」という
『プレミアム型』

ラッキートリガーに突入しなくてもゲーム性が成立し得る設計になっているもので、「北斗」・「このすば」が該当します(もちろん、ゲーム性が成立する・しないの感覚には個人差あると思いますが)。

三つめはその中間の 『バランス型』 で、「バカボン」が該当。

「ハイミドルの上位互換」は、「そればかり」に偏らないように注意する必要がありますが、昔とは違って需要がなければ「そればかり」になりようもなく、スマスロが高単価機「ばかり」になっているわけではない状況を鑑みるとそうはならないと思っています。

その上で、「もっと射幸性を!」の需要が一定割合あるであろうことも事実で、経営的にも高単価機は業績回復のきっかけに活用し易いことから、初期はここのカテゴリーの方が誘因力を発揮し易いと考えられます。


一方、「プレミアム型」は日常的な遊技(既存機)の延長線上にあるゲーム性になり、既存のTS帯のコーナー内で存在感を高めてそのTS帯の構成比引き上げに繋げていくイメージ。
ライト~ライトミドルの延長線上にあることから、現状がそうであるように「1機種あたり」の平均台数には限界があり、初期の誘因力はそれほど強くないものの、登場機種の充実でコーナーづくりが進んでいくとジャンルとして定着していくと考えられます。

「バランス型」はどっちつかずの中途半端で、思うように支持が得られず淘汰されていくかも知れません。


3月導入機は、あくまで 「ステップ1」 に過ぎませんが、パチンコ復調のきっかけとして前向きに活用したいものです。