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2023.09.04

【コラム】8月のグランドオープン状況

コラム

8月のグランドオープン店舗は8店舗(7月‐6店舗)、新築建て直しの「M&K本店(957台)」を含めると9店舗。
対して、8月閉店店舗は69店舗(7月‐36店舗・休業含む)と閉店先行は継続中。

8月のグランドオープン店舗が多くないのは、「P店不況」も背景にありますが、実のところ例年8月は22年‐6店舗・21年‐8店舗とそこまで多くない時期でもあります。
それは、GW・年末とは違って、オープン時期が7月下旬と8月上旬で分散し易いことも理由の一つではありますが、7・8月合算で見ても、グランドオープンが多い時期は12月・4月の次に7・8月合算といった順番で、繁忙期の中でも3番手。
これは、実際にグランドオープンを経験すると身に染みてわかることですが、「季節指数」では8月をピークに9・10・11月と3カ月連続で客数減が続きますので、ウエディング期間後の落ち込みと季節指数の落ち込みが相まってユーザー印象が悪くなるのを嫌う法人が多いからではないか?と考えられます。

昔とは違って、グランドオープンの成功率も厳しくなってきていますので、季節指数での落ち込みが弱く、春先に新生活の人の異動などのプラス与件が控えており営業の組み立てがし易い「年末」に集中するトレンドは、遊技機規則変更などの変わり目が他の時期にあたらない限り変わることはないでしょう。

 スマスロ普及での収益改善は進んでいますが、スマスロへの移行・新紙幣対応などの設備更新費用は、古い設備の店舗ほどコスト負担が過大になりやすく、銀行の貸し渋りもあり、M&Aに積極的な法人がある一方で、コロナ禍を越えてなおP店全体としてはまだまだ冬の時代が続くことを覚悟した上で、年間最大の機会点「年末」に向けての前向きなシナリオを描きたいものです。